配線工事の正しい配線チェックのやり方とは?配線確認をする手順や重要性をわかりやすく解説!

皆さん、こんにちは。埼玉県三郷市を拠点に東京都内で住友不動産等所有のオフィスビルに関わる電気工事を手がける北英電気株式会社です。


電気工事のなかで、配線工事は重要な作業のひとつであり、配線を間違えると電気が使えなくなります。配線工事の施工には高い技術と知識が必要とされるため、配線工事の重要性や手順について理解しておくことが大切です。


この記事で、配線工事について解説しますので、知識を深めていきましょう。




■配線チェックの重要性



配線工事を施工したら、正しく配線が行われているかを確かめるために、配線チェックも欠かせません。配線チェックが重要なのは、電気を安全に使うためであり、チェックを怠ったことで万が一配線が間違っていた場合、次のようなリスクが高まります。



・感電や火災事故の原因となる

配線が間違っていると、大きな電流が一度に流れる短絡(ショート)が起こり、感電や火災などの事故が発生する原因となります。正しく配線が行われていれば、ブレーカーが作動して回路を遮断しますが、施工ミスがあると電流が流れ続け、事故が起きてしまうのです。


また、短絡により一瞬だけ火花が散る可能性もあり、火花が物に燃え移ってしまうと火災の原因にもなり得ます。いずれも大変危険な状況なので、十分注意しなくてはいけません。



・重要な系統のブレーカーが落ちる

回路がショートを起こすと、ブレーカーが作動して電気が止まるから大丈夫、と思うかも知れません。しかし、ショートした部分だけでなく、仕事に欠かせない電気系統のブレーカーまで落ちてしまうと、利用する人が困ってしまいます。具体的には、エレベーターやデータを管理するパソコン、休憩室にある冷凍庫や冷蔵庫などが使えなくなる可能性があります。




■電気が流れるルール



電気が流れるには、「往き」「還り」と2本以上の道(線)が必要です。電気は常に一方向で流れており、発着点が同じになるように組むことで初めて電気がつながる「導通」の状態になります。電気を押し出す圧力を電圧(ボルト)といい、電気を通す物質に電圧がかかると電子が動きます。これが電気の流れる仕組みとなります。


線の本数によって、配電方式は単相2線式・単相3線式・三相3線式の3種類に分かれています。このうち、主にオフィスや公共施設などで使われているのは、電線を3本使用する単相3線式や三相3線式です。




■配線チェックの方法



配線が正しく行われているかをチェックするには、テスターを使って導通を確かめる必要があります。具体的には、以下の流れでチェックしていきましょう。



①無電圧状態にする

配線チェックでは、回路内を無電圧(停電)状態にしておかなくてはいけません。チェックする回路のブレーカーを必ず落としたうえで、チェックを行うことが大切です。



②負荷側を短絡させる

無電圧状態にしたら、電気回路をつなげるために、負荷側を短絡(ショート)させます。負荷を接続する前に配線をくっつけるか、もしくはジャンパー線を使ってショートさせるのが簡単です。



③テスターで導通チェックをする

導通チェック機能がついたテスターを使うと、簡単にチェックできます。テスターには、赤(+)・黒(-)と2色のリード棒がついており、導通をチェックしたい地点に2か所当て、導通していると音が鳴り、音が鳴らないと導通していないため、配線が間違っていることを示します。


テスターに導通モードがない場合、抵抗モードでもチェック可能です。抵抗値を測るモードにセットしたのち、最小の測定値を選んでおきましょう。抵抗モードでは音が鳴らず、抵抗値がゼロに近ければ導通していることを意味します。反対に、無限大マークが出たら、導通していない状態を示します。




■配線工事のポイントや注意点



配線工事のミスを防ぎ、安全かつ正しく電気工事を施工するには、ポイントや注意点をしっかりと理解しておくことが必要です。ここでは、特に重要なポイントを3つ解説します。



・現地をよく確認する

配線工事を始める前には、図面と合わせて現地の状況も確認することが大切です。図面だけでは現地の状況が正確に把握できないほか、回路の状況と図面が異なるケースも少なくありません。それだけでなく、図面に記載されていない障害物が存在する場合もあります。これらの原因は、図面が最新版でない・行き違いやミスが発生したなどが挙げられます。


配線工事におけるトラブルを防ぐために、施工前に現場と図面を照らし合わせ、計画の変更や部材・工具の追加など、現場の状況に合った工事計画の策定が必要です。



・配線図をよく確認する

配線工事の正確な施工には、配線・スイッチ・コンセントなどの位置を示した配線図が必須です。配線図を使うことで、全体の構造を視覚的に把握でき、正確な作業につながります。


工事に慣れてくると、配線図を使わずに作業できるようになります。しかし、頭の中だけで考えて作業すると正しい配線になっていない場合もあり、ミスを引き起こす原因となります。配線ミスは、ショートや漏電事故を引き起こすため、配線図と現場を常に照らし合わせながら作業を進めることが大切です。



・スイッチやコンセントにきちんと接続されているか

電気配線の端に接続するスイッチやコンセントが、しっかり接続されていないケースも珍しくありません。このままの状態で通電させると、接触不良を起こしスイッチやコンセントが使えなくなるほか、状況によっては漏電火災の原因にもなり、とても危険です。


トラブルにならないよう、電気配線がしっかりと接続されているかの確認を毎回行うよう心がけましょう。


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■まとめ


電気工事の基本である配線工事において、トラブルや事故を防ぐためには、配線ミスを起こさないよう十分注意しながら作業を進めることが大切です。これから電気工事の仕事に携わりたいと考えている方は、基本を忠実に守り高品質の施工を実践している会社で働くことにより、電気工事のスペシャリストとして成長できるでしょう。


電気は生活に必要不可欠なインフラであり、電気工事の仕事は活躍できる現場がとても多いです。少子高齢化による人材不足の影響で、電気工事の人材需要が高まっているだけでなく、AIに取って代わられる仕事ではありません。情報通信系の需要も拡大しており、電気工事の仕事は将来性が高いことから、未経験から始めてもキャリアを築ける仕事です。


これから手に職をつけて、自分の可能性に挑戦したいと考えている方にとって、電気工事士の仕事はぴったりと言えるでしょう。ぜひ北英電気で私たちと一緒に成長していきませんか。




■北英電気では「未経験の電気工事スタッフ」や「電気工事施工管理技士」を募集しています!



北英電気株式会社は、埼玉県三郷市を拠点に、東京都内で住友不動産等所有のオフィスビルの建築内装に関わる電気工事を主に行っています。現在、未経験・経験問わず、電気工事スタッフおよび電気工事施工管理技士を募集中です。


建設業というと、3Kをイメージする方が多いかも知れませんが、弊社の作業現場は基本的に新築ビルの室内であり、空調が効いたきれいな環境で作業を行います。弊社の社長も、他業界からの転職でスタートしており、未経験から始める大変さを体感しているため、未経験での入社でも全く心配はいりません。


弊社の自慢は、長く働ける環境を整えている点です。資格取得に向けた支援制度や未経験者向けの教育制度をはじめとした福利厚生が充実しているほか、忘年会・新年会・納涼会・社内旅行などの行事にも力を入れていますので、社員同士の関係性も良好な会社です。


残業は月に15時間程度であり、繁忙期以外は月に8日程度好きなタイミングで休みが取得できます。主な現場は港区、千代田区、文京区などの東京都内で、出張があっても関東圏内となっています。転勤もなく、腰を据えて三郷市で働きたい方にぴったりです。


電気工事の施工経験がない未経験の方はもちろんのこと、以前電気工事に携わっていて再度チャレンジしたいと考えている経験者の方など、電気工事に対する意欲があれば、どなたでも大歓迎です。働きやすい環境を整えて、皆様のご応募をお待ちしております。



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