皆さん、こんにちは。
埼玉県三郷市を拠点に、東京都内で住友不動産等所有のオフィスビルに関わる電気工事を手がける北英電気株式会社です。
今回のインタビューでは、代表の村上に、北英電気がこれまで歩んできた道のり、経営への思い、そしてこれからの展望について伺いました。安心して働ける環境づくりの取り組みや求職者へのメッセージなど、リアルな声をお届けします。ぜひ最後までご覧ください。
――まずは現在に至る、北英電気の歩みと村上代表のご経歴について、教えてください。
当社の歴史は、1981年に前身となるものを、前社長である私の叔父が創業したところから始まりました。その後、1988年に有限会社として設立し、1998年にはさらに成長を遂げて株式会社へと法人化。そして、今年で創業してから43年になります。
私自身は工業高校を出たあと、運送業に就いていたんです。
運転が好きでトラックのドライバーをやっていたのですが、異動でペーパーワーク中心になってしまって。
性に合わず、今後について悩んでいたところ、ちょうど叔父に声をかけられたこともあって、だいたい27歳の時に北英電気に転職しました。
――では、はじめから電気工事一筋、というわけではなかったのですね?
はい、電気工事は細かい作業が求められるので、自分には合わなそうだと思っていて(笑)。
でもこの業界に入ってみたら、たしかに緻密な作業は求められるものの、30歳を前にした私が未経験から始めても十分に通用しました。
ただ自分は人員采配や現場管理に向いていることも分かり、次第にそちらのほうにシフトしていくことになったのですが、振り返れば思いがけずこの業界に入り、2023年6月に叔父から会社を継いで、今は会社を切り盛りしている次第です。
――浮き沈みの激しいこの業界の中で、40年の社歴を誇る会社を継がれたわけですね。これからの電気工事のニーズを、どのようにお考えでしょうか?
暮らしで言えば、照明はもとよりインターネットなど、電気は欠かせないインフラとなりました。
電気がないと生活が立ち行かないことを考えれば、その重要さがうかがいしれます。
IoT化なども進み、電気なしには何事も始まらない状況とも言えますので、電気工事のニーズはこれからも増えていくのではないでしょうか。
――その一方で人の仕事がAIに奪われる、という話もありますよね。実際、建築業界は人手不足を補うために、積極的にDX(デジタルトランスフォーメーション)を導入しようとしていますが……。
どれほどAIやDXが進んでも、電気工事に関しては人の手で作業をしなければなりません。
それはこの先も変わらないと思います。
だからこそ、これからを担う人材を大切に育てていきたいですね。
――ちなみに代表がこの業界に入った頃と現在は、働き方は変わりましたか?
私が入った当時は、残業がどれくらいか、というより、そもそも労働時間の縛りがなかったんですよ(笑)。
朝から夜中までずっと働いていたこともありました。
ただ10年ほど前から、働きやすい環境づくりをめざして、労働時間も明確にして、お休みもきっちり取るようにシフトチェンジしています。
代表に就く前から積極的に取り組んでいることですね。
――「働き方を変えよう」と尽力された理由を教えていただけますか。
やっぱり働きながら、将来ややりがいが見えてこないと、長く続けられないですよね。
建築業界のどの仕事の例に漏れず、電気工事業界は若い担い手が少なくなっています。
ですので、新しい人材を積極的に採用して、会社を次の代、またその次の代へと繋いでいきたいと思っているんです。
もしかしたらこれから採用する人が、次の社長候補になるかもしれない。
そんな気持ちで門戸を広げて、積極的に採用にも取り組んでいます。
これからこの業界はリタイアする人が増えるので、いわば、世代交代を控えているようなもの。
若手の方にとっては大きなチャンスを迎えていると言えます。
――とかく最近は物価が高騰したり、年金や保険の問題があったり、明るい将来を描きにくい時代です。電気工事の技術を身につけることで、しなやかな生き方ができるといいですよね。
この先、社会がどうなるのか、将来に不安を抱いている若い方も多いと思います。
うちの会社は定年を迎えても、まだ働きたいという人がいれば大歓迎。
仕事の受注はたくさんありますし、やっぱり生きがいをもって働けることが大事だと思うんです。
その生きがいが長く続くのであれば、ぜひ働くことを諦めないでほしいと思っています。
――たとえば北英電気ではどのようなキャリアプランが描けるのでしょう?
弊社は60歳で定年ですが、実際に60歳を迎えても働きたいという人も。
その場合は、1年単位の雇用契約を結びます。
嘱託のようなかたちで、待遇はほぼ変わらない状態ですね。
とにかく気持ちよく働いてほしい、それに尽きます。
――北英電気の規模を教えてください。
技術者が20人強、現場管理やCADオペレーター、総務などを含めて、合計25人ほど。
私が入社した時に比べれば、従業員の人数も増え、大所帯になりました。ただ、そうした中でも業務をはじめ、会社に関することや日常の出来事など気兼ねなく話し合えるような風通しの良い関係性を築ければと思っています。
そんなアットホームな会社を目指しています。
――では次は求人についておうかがいしたいと思います。一般的に求人は、経験者を優遇する傾向がありますが、北英電気では、中途の未経験者も大歓迎……とのこと。その理由を教えてください。
何色にも染まっていない人と、仕事をしたいと思っているんです。
私自身、運送業というまったく畑違いの業界から入ってここまでやってきたので、異業種でも大丈夫。
20代後半〜30代の初心者でも大歓迎です。
――代表がまったくの異業種から入って、この仕事を長く続けていらっしゃる理由は、どこにあるのでしょうか?
電気工事の仕事が面白い……ということも、もちろんあるのですが、私が北英電気に入った時は、自分より年下の社員がいなかったんです。
中途採用で入ると、ある程度年齢はいっているけれども、まったくの未経験状態で物事を学ぶことになりますよね。
その時、自分よりも若い人に教わることになると、ちょっとやりにくくて、覚えるのにも身が入りにくいじゃないですか(笑)。
私の場合、まわりがみんな年上だったので、30歳を前にしても、技術やノウハウを覚えやすい環境だったのも幸いしました。
――現在の北英電気の年齢層は、どのような感じなのでしょう?
30代後半から40代の社員が多いので、経験豊富なベテランぞろいと言えます。
ですので、20代後半〜30代でこの仕事を始めたいという人にとっては、年上のベテランが指導する、ということになります。
年下に教わることがないので心理的なハードルも低く、わからないことがあっても、いろいろ聞きやすい。
成長しやすい環境の中で仕事を覚えて、スキルアップしてもらえたらうれしいですね。
――代表以外にも、他業種から入ってきた未経験者もいらっしゃると聞きます。その方々は、どんな仕事に就いていたのでしょう?
私と同じように運送会社にいた人間や、リース会社とか、職業訓練校から来てくれたり、などさまざまですね。
私自身が未経験から始めたからこそ、そのハードルや戸惑いは十分理解できます。
そうした点も細やかにフォローするので、安心してください。
これも私の経験談になりますが、電気工事の仕事は30代からスタートしても経験者に追いつくことは可能。
やる気がある人は、こちらも存分にバックアップします!
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