2級電気工事施工管理技士の合格に必要な勉強時間は?効果的な勉強方法や合格のコツを紹介!  

皆さん、こんにちは。北英電気株式会社です。

埼玉県三郷市を拠点に東京都内で住友不動産等所有のオフィスビルに関わる電気工事を手がけている会社です。


電気工事の分野でキャリアアップを目指す上で、「2級電気工事施工管理技士」は非常に価値のある国家資格です。


しかし、いざ取得を目指すとなると、「合格するには、一体どれくらいの勉強時間が必要なんだろう?」「何から手をつけて、どんな風に勉強を進めるのが効率的なんだろう?」といった疑問が、まず頭に浮かぶのではないでしょうか。


特に、働きながら資格取得を目指す方にとっては、限られた時間で成果を出すための学習方法が気になるところだと思います。この記事では、そうした具体的な疑問にお答えできるよう、合格に必要な勉強時間の目安や効果的な学習の進め方について、詳しく解説していきます。




■「2級電気工事施工管理技士」の概要とは?



2級電気工事施工管理技士試験は、第一次検定と第二次検定の2段階に分かれています。


第一次検定は、施工管理法、電気工学や電気設備、関連法規など、幅広い分野から出題される筆記試験で、マークシート式になります。なお、2021年度(令和3年度)より試験制度が一部変更され、第一次検定に合格すると「2級電気工事施工管理技士補」という資格が得られるようになりました。


※施工管理技士補とは

施工管理技士補とは、2021年4月1日に施行された建設業法の改正により新設された国家資格で す。この資格は、建設業界における技術者不足を補う目的で導入されました。施工管理技士補は、施 工管理技術検定の第一次検定に合格することで取得できます。
この資格を取得すると、第一次検定に合格した種目の施工管理において、主任技術者や監理技術者の指導のもとで補佐役として業務に携わることができます。


第二次検定は、主任技術者として電気工事の施工管理を適確に行うための必要な知識と実務的な応用能力が問われ、マークシート式に加えて記述式もある筆記試験となります。記述式の問題では、実務経験に基づいた「経験記述問題」が出されるのが特徴です。


第一次検定、第二次検定ともに、「受検の手引」によると合格基準となる正答率は6割とされています。


受験資格についてですが、第一次検定は試験実施年度に満17歳以上であればどなたでも受験できます。


第二次検定については、2024年度(令和6年度)から受験資格が改正されました。新しい受験資格では、主に第一次検定合格後の実務経験年数(例:2級第一次検定合格後3年以上、1級第一次検定合格後1年以上など)が求められます。


ただし、2028年度(令和10年度)までは経過措置期間として、改正前の受験資格(旧制度)、つまり第一次検定合格後に学歴に応じた所定の実務経験(例:指定学科の大卒なら1年以上、高卒なら3年以上など)や、特定の資格(例:第一種電気工事士など)を持つことでも受験が可能です。受験者は、経過措置期間中は自身に適用される有利な方の要件で受験することができます。


参照:一般財団法人建設業振興基金 – 施工管理技術検定|令和7年度2級 電気工事施工管理技術検定のご案内


》電気施工管理技士の1級と2級の違いとは? 仕事内容や受験資格についてわかりやすく解説




■「2級電気工事施工管理技士」の合格に必要な勉強時間はどのくらい?



一般的に「2級電気工事施工管理技士試験」に合格するために必要な勉強時間は、自身の経験や知識にもよりますが、第一次検定・第二次検定を合わせて、約150〜250時間が目安と言われています。

これは、たとえば1日1時間を学習に充てるとすると、約5ヶ月~8ヶ月程度の期間に相当します。


ただし、これはあくまで一般的な目安であり、自身の電気に関する知識や実務経験の有無、学習の進め方によって必要な時間は変わってきます。大切なのは勉強時間そのものよりも、質の高い勉強を効率よく行うことです。苦手な分野を早期に把握し、集中的に対策する時間を設けるのも良いでしょう。


特に、電気工事に関する知識や実務経験が少ない方や、働きながら試験に臨む場合は、学習に時間がかかることを想定し、余裕を持った学習スケジュールを立てることが重要です。未経験者の場合は、経験者なら直感的に理解できる内容でも、一つひとつ確認しながら進める必要があるかもしれません。また、働きながら学習する場合は、仕事の繁忙期など、予定通りに勉強が進まない時期も出てくることを考慮しておきましょう。


》【1級、2級】電気工事施工管理技士の資格は難しい?難易度と合格率を徹底比較!




■「2級電気工事施工管理技士」のために効果的な勉強方法は?




・学習計画を立てる

まず、学習計画を立てることが非常に重要です。半年から1年程度の学習期間は、計画なしに進めると「気がついたら何も準備できないまま試験が近づいていた」ということにもなりかねません。とはいえ、最初から長期にわたる綿密な計画を立てるのは難しいでしょう。まずは「平日は最低1時間、休日は3時間学習する。もし残業などで計画通りできなかった場合は、その週のうちに調整する」といった、継続可能な現実的な目標から始めてみるのがコツです。



・一つの参考書、問題集を繰り返し解く

使用する参考書や問題集は、信頼できるものを1冊選び、それを繰り返し解くことをおすすめします。複数の教材に手を出すよりも、1冊を深く理解する方が知識の定着につながります。同じ問題を繰り返し解くことで、自分の得意な分野と不得意な分野を正確に把握でき、類似問題や応用問題への対応力も養われます。


過去問を解いて間違えた際は、単に答えを確認するだけでなく、解説をしっかりと読み込み、「なぜ間違えたのか」「どの知識が不足していたのか」を理解することが大切です。そして、間違えた問題は印をつけるなどして、最低3回は解き直してみると良いでしょう。重点的に復習することで、同じミスを減らすことができます。



・過去問で試験の傾向を知る

過去問題を活用して試験の傾向を知ることも効果的です。過去問題を解くことで、どのような分野が頻繁に出題されるのか、どのような形式の問題が多いのかといった傾向を掴むことができます。最低でも過去5年分、できれば10年分程度の過去問に取り組むことで、より深く傾向を理解できるでしょう。最初は時間がかかるかもしれませんが、数をこなすことで問題形式に慣れ、年による出題傾向の変化にも気づけるようになります。これは試験で必ず役立ちます。



・スキマ時間はアプリで勉強する

通勤時間や休憩時間などのスキマ時間を有効活用することも合格への近道です。最近ではスマートフォンやタブレットで利用できる学習アプリも多くあります。一問一答形式で手軽に知識を確認できるアプリなどを活用すれば、重たいテキストを持ち歩かなくても、場所を選ばずに学習を進めることができます。短い時間でも、毎日続ければ着実に力になります。




■「2級電気工事施工管理技士」に合格するコツを紹介します!




・モチベーションを維持する

長期間の勉強では、学習意欲を保ち続けることが重要になります。「何のためにこの資格を取得したいのか」という目的意識を明確に持つことが大切です。たとえば、「資格を取得して収入を上げたい」「キャリアアップして仕事の幅を広げたい」「専門知識を深めて自信をつけたい」など、合格後の自分の姿を具体的にイメージすることが、学習を続ける上での支えになります。



・試験形式に慣れておく

第一次検定は、全てマークシート式ですが、第二次検定は記述式及びマークシート式と、形式が異なります。それぞれの形式に合わせた解答練習が必要です。特に第二次検定は、例年大問が5問出題されていますが、うち3問が記述式です。過去問を解く際には、本番を想定して時間を計り、制限時間内に終わらせる練習をしましょう。1問あたりにかける時間配分を考えて、問題の解き進め方に慣れておくことが有効です。



・第二次検定の対策は必須

記述式のある第二次検定は、普段から文章を書き慣れていない方には、少し難しく感じられるかもしれません。特に経験記述問題では、令和6年度より経験記述問題の形式が変更され、従来の「自身が経験した工事概要を記述する」形式から、「試験問題で与えられた条件(設定された電気工事の状況)に対して、これまでの経験や知識に基づき、施工管理上の課題や対策等を解答する」形式へと見直されました。


そのため、特定の個人的な工事経験を詳細に思い出すことよりも、提示された工事の状況設定を正確に読み取り、自身の様々な経験から得た知識や技術を応用して、その状況における課題や対策を的確に記述する能力がより重要になります。 解答スペースは限られているため、設問の意図を理解し、要点を押さえて簡潔かつ論理的に記述する必要があります。過去問の解答例を参考にしながら、実際に自分の言葉で書く練習を重ねることが不可欠です。マークシート式の問題とは異なり、知識の応用力や深い理解度が問われるため、十分な対策を行いましょう。可能であれば、経験者や会社の先輩などに添削してもらうと、より効果的です。


参照:一般財団法人建設業振興基金 – 施工管理技術検定|検定問題の一部見直しに伴う第二次検定問題の補足説明について(電気工事施工管理技術検定)




■「2級電気工事施工管理技士」は独学でも合格は可能?独学のメリット・デメリットを紹介!



「2級電気工事施工管理技士」の受験対策としては、独学の他に、専門学校などの講習や通信講座を利用する方法もあります。しかし独学での合格は可能なのでしょうか。


独学のメリットとしては、自分のペースで学習を進められること、そして費用を参考書代程度に抑えられることが挙げられます。また独学の場合、講習や通信講座のための費用もかかりません。


計画的にスケジュールを立てて、それを継続できる方や、コストを重視する方にとっては、独学は有効な選択肢です。


一方、独学のデメリットとしては、スケジュール管理やモチベーション維持が難しい場合があることが挙げられます。また、学習中に疑問点が生じた際にすぐに質問できる相手がいないため、不明点を解消しにくかったり、場合によっては誤った理解のまま進んでしまったりするリスクもあります。最新の試験情報や法改正に関する情報を自分で収集する必要もあります。


ここで注意したいのは、「独学」と「未経験」は同じではないということです。第二次検定の受験には、勉強方法に関わらず、所定の実務経験が必要になります。


コストを抑えるために独学で勉強したいけれども、スケジュール管理が苦手という方や、不安になった時のサポートが欲しいという方は、資格取得を応援してくれる電気工事会社に入社するのがおすすめです。


社内で資格取得を目指していることを表明すれば、周囲からの応援が励みになりますし、「頑張らなければ」という良い刺激にもなります。経験豊富な先輩社員から、勉強のコツや実務に即したアドバイスをもらえることも大きなメリットです。


さらに、会社によっては受験費用や講習費用の一部または全額を補助する制度を設けている場合もあります。実務経験を積みながら資格取得のサポートも受けられるため、効率的に目標達成を目指せます。


》電気工事士が会社選びで後悔しないためのポイントとは? ホワイト企業の特徴や確認すべき注意点を紹介!




■北英電気では、「電気工事施工管理技士」や「電気工事スタッフ」を募集しています!



北英電気株式会社は、埼玉県三郷市を拠点に、東京都内で住友不動産等所有のオフィスビルの建築内装に関わる電気工事を主に行っています。


建設業界は3Kのイメージですが、北英電気の現場は、基本的に室内のためキレイで冷暖房の効いた環境で作業ができます。


北英電気では、「2級電気工事施工管理技士」をはじめとする業務に必要な資格の取得を、会社として全面的にサポートしています。


受験手数料や試験対策の講習会など費用面については、会社で全額負担しております。先輩社員には、未経験で入社してから「第一種電気工事士」や「1級電気工事施工管理技士」の資格を取得して、現在活躍されているかたも数多く在籍しています。これから挑戦しようとしているかたに対して、後押しをしてくれる存在になってくれるはずです。


社内はアットホームな雰囲気で、経験豊富な先輩社員にも気軽に質問や相談がしやすい、風通しの良い環境です。そのため、試験対策に関する実践的なアドバイスも受けやすいでしょう。


新たな環境で心機一転、スキルアップ・キャリアアップを目指したい方、ぜひ北英電気で一緒に働きませんか?



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