皆さん、こんにちは。北英電気株式会社です。
埼玉県三郷市を拠点に東京都内で住友不動産等所有のオフィスビルに関わる電気工事を手がけている会社です。
電気工事士は、現代社会を支える非常にやりがいのある仕事です。私たちの生活に欠かせない電気を安全に供給し、快適な環境を守るという重要な役割を担っています。その将来性や安定性から、多くの方が興味を持つ魅力的な職業の一つと言えるでしょう。
しかし、その一方で、「高卒でキャリアアップは厳しいのではないか…」、「学歴がなければ資格取得も難しいのではないか…」といった不安から、電気工事士という道へ一歩を踏み出すことをためらっている方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、そうした学歴に関する疑問や不安に焦点を当て、電気工事士になるために本当に学歴が必要なのか、そして学歴が年収や資格取得にどのような影響を与えるのかを詳しく解説していきます。
■電気工事士に学歴は必要?
結論から言うと、電気工事士になるために学歴は必要ありません。
電気工事士として業務を行うためには国家資格の取得が必須ですが、その取得においては学歴に関わらず、誰でも挑戦することが可能です。
電気工事士の資格には「第二種」と「第一種」の2つがありますが、現在の受験資格をそれぞれ見てみましょう。
・第二種電気工事士:受験資格・免許取得ともに、学歴・実務経験は不問。
・第一種電気工事士:受験資格は学歴不問だが、免許取得には原則として3年以上の実務経 験が必要。
令和3年3月31日までは、第一種電気工事士の資格取得には、学歴に応じた実務経験の年数が定められており、大学や高等専門学校(高専)で電気工学系の課程を修了した方は3年以上、それ以外の方は5年以上の実務経験が免状交付の条件でした。
しかし、電気工事士法の改正により、令和3年4月1日からは、学歴に関わらず、一律3年以上の実務経験があれば第一種電気工事士の免状が取得できるようになりました。
このように、現在の制度では電気工事士を目指す上で学歴が直接的な障壁となることはありません。
参照:経済産業省|電気工事士法施行規則の一部改正について
》電気工事士に年齢制限はある?年齢関係なく目指せる理由や採用のリアルを紹介!
■学歴によって年収や待遇は変わる?学歴が有利になる場面とは?
資格取得に学歴は関係ないとはいえ、その後のキャリア形成において学歴が影響するのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。
電気工学系以外の学部・学科出身であれば、最終学歴(大卒・高卒など)が採用後のキャリアアップに直接影響することは基本的にありません。
ただし、電気工学系の大学や高専、高校を卒業されている場合は、いくつかの点で有利に働く可能性があります。例えば、高等学校、高等専門学校及び大学等において経済産業省令で定める電気工学の課程を修めて卒業した方は、第二種電気工事士の学科試験が免除されるといったアドバンテージがあります。
また、学生時代に培った電気に関する基礎知識は、資格試験の学習や実務において大いに役立つことでしょう。さらに、企業によっては、電気工学系の学歴を持つことで基本給が異なる場合も考えられます。
とはいえ、これはあくまで一例であり、給与や待遇は企業の規模、個人の実績や雇用形態にもよるので、学歴によってそこまで大幅な差がつくわけではないでしょう。
最も重要なのは入社後の実績です。保有資格の種類や実務経験年数、そして仕事への取り組み姿勢や技術力が年収に大きく影響するため、電気工学系以外の出身であっても、継続的な努力とスキルの習得によって十分に高い収入と充実したキャリアを築くことが可能です。
つまり、電気工学系の学歴が有利に作用するケースは確かに存在しますが、それ以外の学歴の方でも、スキルと経験を積み重ねることで、収入や待遇面で遜色のないキャリアを築くことは十分に可能と言えます。
参照:一般財団法人 電気技術者試験センター|学科試験の免除について(第二種電気工事士試験)
■学歴よりも重要!現場で本当に求められるスキルは?
電気工事士の世界では、学歴よりも現場で実際に役立つスキルや個人の資質が重視されます。具体的には以下の3点が挙げられます。
・実務経験と技術力
電気工事士の業務においては、現場での実務を通して培われる技術力と経験が何よりも重視されます。資格取得はプロとしてのスタートラインであり、その最終目標は、より専門性が高く複雑な工事を安全かつ正確に遂行できるようになることです。そのため、日々の業務を通じて実践的なスキルを身につけることが不可欠です。
電気工事の現場では、ほんの些細な不注意や判断ミスが、感電や火災といった人命に関わる重大な事故に直結する可能性があります。したがって、定められた作業手順を遵守して、一つひとつの作業を正確かつ丁寧にできる技術力が求められます。
・コミュニケーション力と協調性
電気工事士に求められるコミュニケーション能力とは、指示や連絡事項を正確に理解し、的確に伝達する能力を指します。なぜなら、電気工事の現場では、チーム全体での迅速かつ安全な作業遂行が絶対条件となるからです。指示の誤解や不確実な自己判断に基づく作業手順の変更は、時に取り返しのつかない重大な事故を引き起こしかねません。
また、電気工事は多くの場合チームで進められるため、互いに協力し合い、円滑な連携を図るための協調性が不可欠です。一人で黙々と作業に集中したい職人気質の方もいらっしゃるかもしれませんが、安全かつ効率的に質の高い業務を遂行するためには、情報共有や相互確認を怠らない最低限のチームワークとコミュニケーションスキルが求められます。
・継続的な学習意欲と向上心
電気工事士として着実にキャリアを築き、専門性を高めていくためには、継続的な学習意欲が必要です。第二種電気工事士の資格は比較的取得しやすいものの、より高度な工事に従事できる第一種電気工事士の資格取得は難易度が高く、広範囲にわたる深い知識と高度な技術が要求されます。
資格取得のためには集中的な学習も有効ですが、電気工事士は技術者としての総合的な力量が評価されるので、普段から高い学習意欲をもって、自己研鑽に取り組む必要があります。
》電気工事士に向いてる人・向いてない人の特徴を徹底解説!求められるスキルとは?
■学歴は関係なし!未経験から電気工事士になるためのステップ
では、実際に未経験から電気工事士を目指す場合、どのようなステップを踏んでいくことになるのでしょうか。
・ステップ1:就職活動
まずは「未経験者歓迎」を掲げている電気工事会社を探し、就職することから始まります。企業によっては経験者を優先するケースも見られますが、未経験者を積極的に採用し、長期的な視点で人材育成に取り組む企業も数多く存在します。その際、学歴が問われることはほとんどありません。
・ステップ2:実務経験を通じたスキル習得
入社後は、先輩社員の丁寧な指導のもと、まずは補助作業からスタートし、現場での実務を通じて実践的なスキルを段階的に習得していきます。配線の取り回し、結線作業、各種工具の正しい使い方や安全管理など、電気工事士としての基礎技術を身につけていきます。
・ステップ3:第二種電気工事士資格の取得
第二種電気工事士は、プロの電気工事士としてのキャリアをスタートさせるための最初の関門とも言える重要な資格です。日々の業務と両立させながら、独学や講習会などを活用し、計画的に試験対策を進めることが重要です。資格取得にかかる費用も考慮すべき点ですが、社員のスキルアップ支援に積極的な企業の中には、受験費用や講習費用を負担する制度を設けているところもあります。こうしたサポート体制が整った企業であれば、経済的な負担を気にせず、より学習に集中できるでしょう。
・ステップ4:第一種電気工事士免許の取得
第二種電気工事士として実務経験を重ね、さらなるスキルアップを目指して第一種電気工事士の資格取得に挑戦します。試験合格に加え、学歴に関わらず3年以上の実務経験を積むことで第一種電気工事士の免状が交付され、より大規模で複雑な電気工事に携わることが可能となり、仕事の範囲が大きく広がります。
このように、電気工事士への道は学歴に左右されることなく、強い意欲と継続的な努力次第で、誰もが着実にキャリアを築き、ステップアップしていくことが可能です。
》電気工事士になるにはどうすればいい?資格の種類や取得方法をご紹介
》第二種電気工事士の合格に必要な勉強時間はどれくらい?試験の難易度や効率的な勉強方法を紹介!
》第一種電気工事士ができることとは? 第二種との違いや取得するメリットを紹介!
■北英電気では、「電気工事スタッフ」や「電気工事施工管理技士」を未経験、経験者問わず募集しています!
北英電気株式会社は、埼玉県三郷市を拠点に、東京都内で住友不動産等所有のオフィスビルの建築内装に関わる電気工事を主に行っています。
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実際に、弊社代表も異業種からの転職経験者であり、未経験者に合った親身な指導・育成体制を整えています。経験豊富な先輩スタッフによる指導を通じて、基礎からじっくりと知識・技術を習得できるよう、万全の体制でサポートしますのでご安心ください。
また、30代で新たなキャリアを模索されている方、異業種からのチャレンジも歓迎しております。 もちろん、過去に電気工事の経験があり、再度この道で活躍したいと考えている方も大歓迎です。
電気工事士は、社会インフラを支える専門職として常に安定した需要があり、一度身につけた技術は生涯を通じて活かすことのできる、まさに「手に職」と言える仕事です。
経済状況に左右されにくい専門性を武器に、確かな技術を習得し、安定した収入とキャリアを築きたいとお考えでしたら、ぜひ一度、北英電気株式会社までお気軽にお問い合わせください。
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