建設業界の今後10年はどうなる?これから求められる人材や北英電気の取り組みを紹介!

New

皆さん、こんにちは。北英電気株式会社です。

埼玉県三郷市を拠点に東京都内で住友不動産等所有のオフィスビルに関わる電気工事を手がけている会社です。


建設業界は不況が取り沙汰されていますが、伸びしろがあり、2025年の建設投資は前年度比1.9%増の75兆5,800億円と言われている巨大市場です。(※1)。

特に電気工事はこれからのデジタル社会を支える重要なインフラとして、そのニーズは右肩上がりと言えるでしょう。


一方で、団塊世代の大量退職による人手不足や技能継承の課題といった「建設業界の2025年問題」をはじめ、さまざまな課題が挙げられています。建設業界に飛び込んで働いていこうと思っている方には、これからの動きが気になるところではないでしょうか。


今回は、そうした状況にある建設業界の今後10年の動向に焦点を当て、これから求められてくる人材像にも触れていきたいと思います。そして最後に、北英電気が今後に向けて取り組んでいることを少し紹介させていただきます。


(※1)建設経済モデルによる建設投資の見通し - (一財)建設経済研究所/(一財)経済調査会 経済調査研究所(2025年1月10日発表)




■建設業界の現状と課題



まず建設業界の現状とどんな課題に直面しているのか、見ていきましょう。



・少子高齢化や人口減少の影響

日本全体の少子高齢化の進行は、建設業界にも大きな影響を及ぼしています。国土交通省のデータ(※2)によると、建設業に従事する労働者の約37%が55歳以上である一方、29歳以下の若年層は全体の約12%にとどまっています。これは、他の業界と比較しても高齢化が進んでいることを示しており、10年後には多くの熟練技術者が引退することが予想されます。技術者の平均年齢は上がる一方で、若手の人材が足りなくなってきており、技術継承が難しくなってきているのが実情です。


また、新築住宅の着工数は減少傾向にあります。(※3)

これは、人口減少や都市部の空き家問題などが影響しており、特に地方では新築住宅の需要が年々減少しています。しかし、リノベーション市場やインフラの老朽化対策の需要は高まっているため、建設業全体が縮小するわけではありません。特に、都市部では築年数が経過したビルやマンションの改修・耐震補強のニーズが拡大しています。


(※2)国土交通省 – 建設行政に関する最近の話題(2024年6月発表)
(※3)国土交通省 – 建築着工統計調査報告(2025年1月31日発表)



・人手不足の深刻化

建設業界が抱える最大の課題の一つが、慢性的な人手不足です。特に若年層の確保が難しく、業界全体の高齢化に拍車をかけています。


その要因として、まず挙げられるのが「3K(キツイ、汚い、危険)」というイメージです。過酷な労働環境や肉体的負担の大きさから、新卒の学生や未経験者が建設業界を敬遠する傾向が続いています。その結果、新卒採用の場面でも応募者が少なく、若手人材の獲得が困難になっています。


さらに、建設業の現場では長時間労働や不規則な勤務体制が依然として一般的であり、ワークライフバランスの確保が難しいと感じる労働者も多いのが実情です。


また、資格やスキルがないと賃金が上がりにくい構造も、人材確保の大きな障壁となっています。建設業は、資格を取得することでキャリアアップが可能な業界ですが、資格を持たない未経験者の待遇が厳しいケースも多く、他業種に比べて初任給が低いと感じる人も少なくありません。そのため、給与や待遇面で他業界に流れてしまう若者が多いのが現状です。このような要因が複合的に絡み合い、建設業界全体の人手不足が加速しているのです。




■これからの10年で建設業界はどう変わる?


こうした課題への対策として、建設業界はこれからの今後10年で変革を遂げることが求められています。


・深刻になる人手不足は新技術でカバー?

建設業界では、労働力不足の解消に向けて、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進やICT技術、AIの導入が加速しています。例えば、建設現場におけるBIM(Building Information Modeling)の活用は、設計・施工・管理の各プロセスをデジタル化し、業務の効率化を実現する重要な取り組みです。BIMの利用により、施工ミスの削減やコスト管理の最適化が可能になり、これまで人手に頼っていた作業の一部を自動化することが期待されています。


また、近年では自動化・ロボット技術の進化も進んでおり、ドローンを使った測量や建設現場の監視、さらには建機の自動運転技術などが導入されつつあります。これにより、作業員の負担を軽減し、効率的な施工が可能になります。さらに、AIを活用した施工管理システムを導入することで、経験の少ない技術者でも高度な判断を行える環境が整えられつつあります。人材不足が進行する中で、こうした新技術の導入は、建設業界の持続可能な発展に不可欠な要素となるでしょう。



・働き方や環境は良くなる?

建設業界は、長年「3K(キツイ、汚い、危険)」というイメージが根強く、若年層の就職先として敬遠されがちでした。しかし、これでは業界全体の成長が難しく、働き方改革が急務となっています。そのため、2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用され、労働環境の改善が進められています。これにより、これまで長時間労働が常態化していた現場でも、労働時間の適正化が求められるようになりました。


さらに、業界全体で働きやすい職場環境の整備が進んでいます。例えば、大手ゼネコンだけでなく、中小規模の建設会社においても、柔軟な勤務制度の導入が検討されており、週休2日制の普及や有給休暇取得率の向上などの施策が導入されつつあります。


こうした動きの背景には、各企業が「優秀な若手人材を確保しなければ企業の存続が難しくなる」という危機感を抱いていることが挙げられます。特に、技術者の高齢化が進む中で、若手人材の獲得と定着は企業の未来を左右する大きな要因となるため、多くの企業が働きやすい環境の整備に力を入れています。




■これから求められる人材とは?




・デジタル技術を使える人が重宝される?

建設業界では人手不足に対する解決策として、DX化やICT技術の導入が進められています。ひと口に建設業界といっても職種はさまざまですが、3Dプリンターやロボットを活用して、施工をデジタル化する取り組みもあります。発注者と受注者がリモートで打ち合わせや検査を行う取り組みもすでに始まっています。したがって、今後はデジタル技術を使いこなせる人材が、重宝される流れになると言えるでしょう。



・デジタル技術が進んでも人の技術力は必要

とはいえ、どれほどICT技術やAI化が進んでも、電気工事の仕事は、人の経験値と技術が欠かせません。人の仕事がすべてロボットに置き換わることはなく、現場で的確な判断を下すことができたり、現場管理ができるスキルをもった人材が重宝されることでしょう。



・資格を取ると安定して働ける

これから建設業界で推進されるのが、資格取得です。業界全体の発展のためには、人材育成と教育が欠かせません。そして資格を取得することで、給与アップやキャリア形成にもつながります。そのために企業は、資格取得に向けた受験費用の補助や学習支援などのバックアップ体制も拡充し、成長意欲を高める環境づくりを進めています。

特に電気工事の仕事では、資格がスキルの証明になります。資格を取得すると、独立などキャリアシフトの際にも柔軟に働くことができます。


こちらも併せてご覧ください

》電気工事士のキャリアプランとは? 取るべき資格やキャリアの選択肢をわかりやすく解説!


》電気工事の資格にはどんな種類があるの? 取得するメリットやどの資格を取得すべきか紹介!




■業界の未来のためにも貴重な技術を若手に継承したい!若手育成のビジョンを掲げる北英電気の取り組みとは



北英電気は創業して今年で44年を迎えますが、現在30代後半から40代の働き盛りを中心に、60歳を迎えるベテランまで幅広い世代が活躍しています。


電気工事の仕事は「キツイ」と言われる理由に、夏や冬でも外で作業をしなければならない点が挙げられますが、弊社はオフィスビルなど屋内での電気工事を中心に手がけており空調の効いた室内空間で作業ができるため、年齢を重ねても継続して働ける一つの要因となっています。


その中で弊社は今、業界の未来を担う若手の育成に力を入れています。


育成にあたり、自社の強みとしているところは、社員同士の距離が近い点です。定期イベントや社員旅行など交流の機会を設けていることもあり、仕事内容についての質問や相談ができる関係性を築きやすく、そうした環境でベテランから現場に即した技術やノウハウを伝授するので、スキルアップなど成長の加速につながっています。


そのため未経験で入社されても、現場の経験を積んで、第一種電気工事士や施工管理職へとキャリアアップして活躍されている方も多く在籍しています。


代表自身も異業種からの転職で未経験からスタートしていることもあり、未経験者が感じる不安や困難に対して、心理的にも技術的にもサポートする社風が根付いています。


働きやすい環境づくりにも力を入れており、たとえばチャットツールを活用して社内連絡を円滑にするなど、業務の効率化に取り組んでいます。休みに関しても、繁忙期以外なら月に8日ほど希望を考慮した日がとれるよう環境を整えて、有給休暇については1日や半日だけでなく柔軟に1時間単位で取得できるようにし、働き方の自由度を高める取り組みも行っています。


弊社は現在、未経験・経験者を問わずに電気工事士や電気工事施工管理技士を募集していますので、もし北英電気に興味を持たれた方がいましたら是非お問い合わせください。遠方への長期出張や転勤もないので、腰を据えて仕事に臨んでいただけます。


異業種で働いている未経験の方や、もう一度、電気工事にチャレンジしたい方も大歓迎です。

業界の未来を支える意欲的な方との出会いを楽しみにしています。




▼関連記事▼

》電気工事士はやめとけって本当?きついといわれる理由や働くメリットを紹介!


》電気工事士は本当に稼げるの?20代・30代が知るべきキャリアと収入の魅力をご紹介!


》電気工事士の就職先におすすめの会社とは?会社選びのコツと就職を成功させるためのポイントを紹介


》未経験から「手に職」で安定を目指す!電気工事士が選ばれる理由とその魅力とは?


》三郷市で電気工事士として働きたい方必見!北英電気で働くメリットと求人情報を紹介します!





■【代表インタビュー①】電気工事業界の将来を見据えた、人材育成のビジョンとは


■採用情報はこちら


■社員インタビューはこちら